バタフライ・エフェクト
自分が書いた「日記」を読むことによって、その日(過去)にタイム・スリップ出来てしまうという能力を持ってしまった男のお話。
バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション | |
アシュトン・カッチャー エイミー・スマート エリック・ストルツ ジェネオン エンタテインメント 2005-10-21 売り上げランキング : 883 おすすめ平均 構成力 あの時ああしておけば、、、 映画は期待して観るものじゃない Amazonで詳しく見る by G-Tools |
出演:アシュトン・カッチャー、エイミー・スマート、ウィリアム・リー・スコット
彼はその能力を使い、かつて愛した少女のどん底の「現在」を変えようとする。「君を必ず迎えに来る」、その果たせなかった約束を守れれば、きっと未来は変わるはずと信じて。そして予定通り、過去を変えたことによって少女の「現在」はハッピーなものに変わった、だが一方で今度は友人の「現在」がどん底に・・・。あちら立てればこちらが立たず。かれは再び過去へ旅立つ。すると今度は自分の「現在」がどん底へ。彼はひたすら過去への旅を繰り返す。果たして、すべてがハッピーエンドの「未来」はやってくるのだろうか。
もちろんドラマ「プロポーズ大作戦」の元ネタである。
しかしコメディではない、ひたすらシリアス。同じ能力を持っていた主人公の父親は精神病院に収容されているし、児童ポルノ、ドメスティックバイオレンス、自殺、ドラッグ、引きこもり、売春、殺人、動物虐待、末期がん、身体障害者、プワーホワイトなどなど主人公の周りは不幸と暴力のオンパレード。いくらなんでもそこまで不幸にならないだろうとツッコミを入れたいくらいの悲惨さである。それも町内で起きるくらいな身近なとこでの不幸ばかり、戦場で負傷するとかテロに巻き込まれるといった大局的なことが原因で起きる不幸ではないのがキモだ。
ラストは定石かもしれないがほろ苦い。
(採点:★★★★☆)