マイアミ沖殺人事件

実物大の捜査資料付きミステリ本「マイアミ沖殺人事件」（1982年、中央公論社）。

世界で初めて企画された捜査ファイル・スタイルの推理小説
あなたが探偵です。シュワップ警部補と推理くらべをしてください。

豪華ヨットの船内で乗客の一人が消えた。自殺かと思われたが殺人と判明する。ヨットから発信された無線電報、櫛から取られた毛髪、乗客のキャビンで見つかった紙マッチの燃えさし、血痕のついているカーテンなどの実物証拠をはじめ、警察の調書、現場写真、供述書、手紙、メモ、犯罪者記録まで捜査本部にある資料すべて収録。読者が手にとり、見て、読んで推理する。

けっこう難しい。解答編は袋とじ。

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たぶんこの本の影響（ノウハウ）で作られたのが沢田研二の「我が名は、ジュリー」（同じ版型で同じ出版社）。こちらには、実物大の戸籍抄本、学業証明書、新宿ABCのチラシ、コンサート・チケット、レントゲン写真、健康診断書、ポートレートなどが折り込まれている。