セピア色の遊園地
TVゲームも携帯電話もなかった昭和30年代、「遊園地」は憧れの夢の国だった。
セピア色の遊園地―君も行った、僕も行った、あの遊園地・レジャーランド | |
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本書では、惜しくも閉園してしまった老舗遊園地の夢の軌跡をたどり、さらになぜ今、老舗遊園地が閉園しなければならないのか、また、バブル期に乱立され、中にはわずか数カ月で崩壊していった巨大テーマパークとの閉園事情の比較、子どもを取り巻く現代のアミューズメント事情などを探り、最後に移りゆく時代の波にも負けず、今でも地域に根をおろしている老舗遊園地の頑張りに迫っていく。
(もくじ)
第1章 つわものどもが夢の跡 セピア色の遊園地
・横浜ドリームランド
・向ヶ丘遊園
・多摩川園
・二子玉川園
・行川アイランド
・船橋ヘルス・センター
・五島プラネタリウム
・小山ゆうえんち
・上野動物園「おサル電車」
・デパート屋上遊園地
第2章 なぜ、老舗遊園地は消えたのか
第3章 どっこい生きてる地域型遊園地
・浅草花やしき
・あらかわ遊園
・スパリゾート・ハワイアンズ(常磐ハワイアンセンター)
・東京ドームシティアトラクションズ(後楽園遊園地)
・江の島
・蒲田東急プラザ「プラザ・ランド」
・東京タワー
今は無き「遊園地」たちの黄金の日々。ところどころに挟まれる写真がいい。その多くが個人の思い出の写真だ。子どもたちとお父さんお母さんの楽しい休日。今どきのビデオ映像なんかよりよほど雄弁だ。
それにしても、この本に登場する遊園地の多くが、一個人の道楽や趣味によって開園している。ポケットマネーでポンと遊園地、なんてスケールのデカイ男たち。