硫黄島からの手紙
硫黄島からの手紙 (特製BOX付 初回限定版) | |
渡辺謙 二宮和也 伊原剛志 ワーナー・ホーム・ビデオ 2007-04-20 売り上げランキング : 90 おすすめ平均 全体像が把握できない、とかいう人は少し浅はか 「日米双方の視点から」と言いたいだけの為の作品 期待はずれかなぁ・・・ Amazonで詳しく見る by G-Tools |
出演:渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童
アメリカ本国でのインタビューによるとクリント・イーストウッドが一番描きたかったことは「敵も人間だ」ということらしい。確かに「父親たちの星条旗」では、何を考えているか分からない不気味な「異物」として描かれている日本兵が、こちらではちゃんと「人間」として描かれている。
人間としての一兵士、人間としての一指揮官。彼らは決して自分から望んで戦場にやってきたのではない。時代という運命に運ばれ「硫黄島」に着いたのだ。
「オズの魔法使い」のドロシーがモノクロで描かれた現実の世界から、竜巻に巻き込まれカラーで描かれた魔法の国に運ばれたのとは逆に、この映画では、戦場(硫黄島)のシーンは色が落ちモノクロームのように淡く描かれ、回想シーンは普通のカラーで描かれる。その橋渡しとして使われるのが「手紙」だ。妻へ、子どもたちへと主人公たちは手紙を書き続ける。手紙を書いて(読んで)いるときだけは、現実に帰れるかのように・・・。
そして戦闘が終結し、捕虜となった西郷(二宮和也)が見る真っ赤な夕日の美しさ。