アニメ離れする子ども

こどもの日。

子どものアニメ離れが加速している。視聴率は年々下降し、かつて多くの人気番組が登場したゴールデンタイム（午後7-10時）からは「まんが日本昔ばなし」（TBS）などアニメ番組の撤退が続く。一方、深夜番組帯では大人向けに多様なジャンルのアニメが競合し、複雑に変化している。(2007/04/29　東京新聞朝刊）

2001年に6.2％だった年間平均視聴率は昨年3.2％に（関東地区）。
アニメに力を入れているテレビ東京でさえ「アニメはもう子どものファーストチョイスではない」と諦め、その原因を「少子化に加え、塾や習い事で放送時間帯に自宅にいない子どもも多く、家庭用ゲーム機の普及が拍車を掛けた」と分析する。

主な高視聴率アニメ番組
1)ちびまる子ちゃん　1990年10月28日　39.9％
2)サザエさん　1979年9月16日　39.4％
3)Dr.スランプ　アラレちゃん　1981年12月16日　36.9％
4)ど根性ガエル　1979年2月23日　34.5％
5)まんが日本昔ばなし　1981年1月10日　33.6％
※ビデオリサーチ調べ

アニメ番組の視聴率が当たり前のように20％を超えていた時代は遠い昔・・・。
夕方５時台から８時までずっとアニメが放送されていた時代（当時はアニメとは呼んでいなかったが）に“子ども”だった世代にとっては、アニメのない夜のテレビはありえない。

政府が「（日本が世界に誇る）アニメ」を世界に輸出しようと目論むのとは裏腹に、日本の子どもたちはアニメからそっぽを向こうとしている。これ、けっこう重大な問題だと思う。
でも、アニメが伝える「愛と正義の大切さ」は子どもにとって絶対に必要なんだけどな。

※一方で、深夜帯のアニメ（オタク系）は全盛。こちらは視聴率が悪くても関係ない。ＤＶＤなど関連商品や海外展開で元が取れる、という大人の皮算用。スポンサー料もリーズナブルだし。

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