バベルその2

きょうの東京新聞に「バベル」の“体験レポート”が載っている。

映画「バベル」記者も見てみた
(略)
早速、問題の場面。菊池さん演じる少女が、女友達らと遊びに行ったクラブで、精神的ショックを受ける。クラブのフラッシュライトに少女の姿が浮かび上がるシーンで、激しいい光の点滅が一分ほど続く。少女の受けた衝撃の大きさが観客に伝わるが、刺激が強すぎるという印象は受けない。実際に、特に体調に変化はなかった。
(略)
配給元のギャガコミュニケーションズ広報担当者は「気分の悪くなったお客様は、1日に把握した段階で15人。問題のシーン以外でなった人もいて、点滅が原因かどうかはいまだ不明。ただ、公式HP以外にも各劇場に注意喚起するポスターを貼ってもらっている」という。(東京新聞2007/05/03朝刊28面)

医師にも取材している(こちらは実際には見ていないようだが)。あくまでの問題になっている光の点滅シーンについて「今のところ、光過敏性のある人が発作を誘発されたケースとまではいかないが、その前駆症状として不快感を表した可能性はある。光に対する感受性の強い人は、ボートをこいでいるときの木漏れ日でも気分が悪くなる」。
まあ、映画館でみる映画は全編「光(と影)の点滅」とも言えるんだが・・・。TVと映画館(実写とアニメも)では、同じ映像でもその成り立ちは別物だし。それに本国アメリカや他の国では、今回のような問題はまったくなかったという。日本人だけ特殊なのだろうか?お医者さんに聞きたい。


「映像酔い」についてもどこか取材してくれ。
http://d.hatena.ne.jp/ebiyabooks/20070502#p2


それにしても、映画を見て「(ポケモンの時みたいに)テンカンを起こした」だと大問題だが「ちょっと気分が悪くなる」くらいなら割とよくあること。それも気分の悪くなったお客様が全国で「15人(うち6人が同じ映画館!)」でこんなに大きなニュースになるなんて話題作の証明ではある。ちなみに、先週末の興行成績は初登場第3位(動員20万人くらい?)。