ダ・ヴィンチ・コード
みる。
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確かに“ストーリー”を追うだけの映画ではある。
そもそも日本での「“ダ・ヴィンチ・コード”ブーム」からして理解不能の現象だった。
原作は“伝奇ロマン小説”の秀作ではある。それを、論文かノンフィクションのように“学術的”に分析し始めるから可笑しなことになる。
確かに小説の冒頭に「事実」とは書いてある(実際には、「この小説における芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述は、すべて事実に基づいている」と書いてあるだけだが)。しかしそれも「伝奇モノ」の常套句。
実は「各国で上映禁止運動が起きた」というのもフィクションだったのではないかと思っている 映画の宣伝で「上映中にショック死○人!」「○○で上映禁止!」というのは使い古された文句だし・・・。
だから“マジ”になっていたのは日本だけ?
まあ、そのおかげで興収91億円、昨年公開の映画で3位という成績を残している。
期待も大きかったのだろう。その反動もあっての「ワースト映画」なんだろうな。
でも、それほどひどい映画ではなかった。
確かに、主人公たちだけが納得して勝手に“謎解き”が進行していく。
原作を読んでいない観客は置いてきぼりである。
(25分長いエクステンデット版はもう少し分かりやすい?)
でも、所詮「西洋講談」だと割り切って見ればテンポも速いし、“ムー”系の観光名所もいろいろ見られて楽しかった。