街の灯

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街の灯
街の灯北村薫

文藝春秋 2006-05
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昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手別宮みつ子。令嬢の英子はサッカレーの『虚栄の市』のヒロインにちなみ、彼女をベッキーさんと呼ぶ。新聞に載った変死事件の謎を解く「虚栄の市」、英子の兄を悩ませる暗号の謎「銀座八丁」、映写会上映中の同席者の死を推理する「街の灯」の三篇を収録。

「5・15事件」で犬養毅が暗殺され、チャップリンが来日し、満州の建国が宣言された昭和7年が舞台である。主人公・英子は華族のお嬢様。彼女の目を通したその時代の風俗、事物が生き生きと描かれている。


この時代ならではの本格ミステリー3篇。