名画座時代

名画座時代―消えた映画館を探して

名画座時代―消えた映画館を探して

昭和30〜40年代。それは、どんな街でも、名画座が輝きを放っていた時代であった。暗闇に光るスクリーン、二本立て、立ち見、オール・ナイト…。現在も上映を続ける名画座や、すでに休館となった映画館のあとを、北海道から沖縄まで、全国に訪ねるルポルタージュ。元支配人、映写技師、看板絵師など、名画座にかかわった人びとが、生きいきと語り、往時がよみがえる。名画と、名画座とその時代、そして、その時代を共有した、すべての人びとに贈る、そして映画を愛するすべての人に贈るエッセイ。

取り上げられている映画館は・・・
人生坐(東京・池袋)
日活名画座(東京・新宿)
佳作座(東京・神楽坂)
東急名画座(東京・渋谷)
前橋文映(群馬県前橋市)
門司・映画館小史(北九州市門司区)
伊予・松山銀映(愛媛県松山市)
沖縄・映画館戦後史(沖縄県那覇市)
福岡・大洋シネサロン(福岡市博多区)
北海道・浦河大黒座四代(北海道浦河町)
広島サロンシネマ(広島市中区大手町)
京都京一会館(京都市左京区一乗寺)
倉敷東映(岡山県倉敷市)
その多くが既にない。
登場する人々は、元支配人、元映写技師、元売店の看板娘、元常連・・・。
まさに「ニュー・シネマ・パラダイス」の世界だ。
(ちょっとお行儀が良過ぎるような気もする、だから岩波書店刊?)。


この中の名画座で、行ったことのあるのは「佳作座」と「東急名画座」だけだ。
この2館は'80年代まで現役だ。
東京では、'90年代頭くらいまではまだまだ名画座も数多くあった。
この15年くらいで一気にその数は激減。
今や10館にも満たないのでは?
今なお現役の名画座に詳しいサイト「魅惑の名画座http://www.h2.dion.ne.jp/~mizurin/


80年代に大学(佳作座の近所)の「映画研究会」に所属していたので名画座には通った。大学の教室にいるより映画館にいる方が長かった、たぶん。レンタルビデオは出始めたが、まだ普及はしていない)。
「(旧)文芸座」「文芸地下」「大井武蔵野館」「三鷹オスカー」「並木座」etc.


もっとマニアックな「名画座列伝」も読みたいな。