向田邦子

次回の新着本は火曜日にUPの予定です。


向田邦子テレビドラマ全仕事」(東京ニュース通信社

向田邦子のテレビドラマ全66作品を詳細に紹介。
ゆかりある人たちのインタビューも多数収録されています。

自分の作品執筆中、ここは向田タッチだな、女の生理感覚を匂わせなくてはいけないな、と思う時、必ずといっていいほど、向田作品のあるイメージが頭に浮かぶ。
畳から2センチ上に視点がある。
向田作品に登場した加藤治子サンも、浅丘ルリ子サンも、岸恵子サンも、僕の記憶にはこの仰角ショットで記憶に刻まれている。
そこから人物を見上げて描写すると、どんなバタ臭い会話をしても、日本的情緒から離れることはない。
(中略)
どんなに時代が激変しても、日本の家庭を丹精に描こうとする時、この畳の眼差しを忘れてはならない。(野沢尚「向田ドラマと私」)

野沢尚をはじめ、向田邦子に影響を受けた脚本家たちも「向田ドラマと私」というエッセイを寄稿している。


久世光彦による「新春ドラマスペシャル」も詳しく取り上げられています(93年分まで)。